医療に関する利権問題の現実

利権とは

医療に関する利権問題が、現実にあるのでしょうか。
まず、「利権」の定義が必要でしょう。
例えば、病院経営者(資本家)が、労働者を雇用して、利潤をあげ、労働者に支払った報酬より儲けることがあれば、「搾取」である。
というような考え方であれば、病院院で何らかの「儲け」があれば、すべて「利権」となるような気がします。

架空の診療や過剰の診療

医療に関すれば、「医者・弁護士」という「お金持ち」の象徴かのように言われることがあります。
ですが、診療報酬は、厚生労働省から定められた医科点数表により診療報酬明細表を作成しなければない。
保険機関に査定されることもあるのであるから、違法または、脱法して儲けることは、かなり困難であると思います。

しかし、怪我の包帯やガーゼ交換で、1000円の医療費を支払っても、これが3割だとすると診察時間に比較してかなり儲けいているような気分になることがあります。
ですが、これは、正当な報酬(処置料や再診料)でありますから、「利権」とは、また、違うと思います。
かつて、「乱脈診療」などと批判を受けたことがありますが、架空の診療や過剰な診療などは、ほとんどできないと思っていいのでないでしょうか。

製薬会社との結託

次に、ある医師が製薬会社と結託して、その製薬会社の薬ばかりを使用するようになった。
これも微妙と思いますがその病院の経営主体が国公立など公の病院において、金銭の授受があれば、贈収賄になる可能性があります。
ですが、正式に認可されて、効果が高いとされる薬剤の紹介を製薬会社から受け、その医師がその効果を本当に認め、その薬剤を使用する頻度が多くなった。
これは、利権でしょうか。

学会・医局会での製薬会社が資料の作成を手伝ったり、弁当がでることがありますが、これも広告・宣伝費であると思います。
また、製薬会社は、販売促進用の物品をたくさん病院に持ってきます。
3色ボールペン、付箋の類、メモ用紙、磁石などですが他にもいろいろあった気がします。
それで、これらの販促物品には、かならず、製薬会社の名前と売り込みに来ている薬剤名が大きく書かれています。
これをもらうことも、もしかして、その薬剤の名前を思い出して処方しても宣伝の範囲と思います。

付け届け

次に「付け届け」と言われるものですが大病院になると、いわゆる「名医」がいて、その人に診察・執刀などをしてもらうためです。
入院は、多くの場合順番待ちであるから、その病棟などを管理している医師に有利にしてもらう謝礼などを名目に金銭を患者または、その家族からもらっていると言われています。

入院は、急性期患者のような入院の必要性が高い患者から入院を決めていくでしょう。
それに、このような「見えざる手の力」が影響していることを私は、体験したことがありません。
医療に関する利権と言えば、何か巨大な金銭の流れと黒幕がいるようなことを連想します。
ですが、このような医師は、法律違反があれば逮捕されているでしょうし金銭による入院や医療行為そのものに手心を加えるようなことはないと思っていいのではないかと思います。