医療における利権問題について

医学の進歩に伴う問題の発生

現代は、医学の進歩によって、飛躍的に寿命が延び、仮に病気を患っても短期間の入院で済んだり、治療においても日数が減ってきたことは事実だと思います。
入院に関して言えば、それまでは数週間から数か月は当たり前とされていたのがわずか数日で退院が可能になったりします。
場合によっては日帰り入院などと、もはや入院と呼べないケースもでてきました。
こうした医学の進歩は、本来ならばここぞと手を挙げて歓迎すべきことのはずなのですが、それに伴って問題も発生しているのが事実です。

利権問題

それが医療の利権に関する問題です。
たとえば、先ごろ問題となった生活保護の不正受給について、生活保護費が国の予算を圧迫していることを多くの国民が薄々感じています。
そうでありながらも、どうすればいいのかということに、答えを見いだせないでいました。

あるお笑い芸人の母親の不正受給をきっかけに、生活保護費について見直されたところ、その大半を医療費が占めていることが分かったのです。
これは、生活保護を受けている人が医療を受けた場合、医療費を支払わなくていいという構造に問題があると、改めて指摘されています。
つまり、生活保護受給者が医療を受けた場合、医療機関は必ず治療費を回収できるのです。
税金という財布からです。

そのため、どんどん検査や治療を行うとか、必要以上に薬の処方をするなどして、治療費を水増しするケースも後を絶たないと言います。
これは、医療における利権問題の大きな課題として、今後改善が求められるところではないでしょうか。

この問題を改善するために

医療技術を患者に提供すること、優れた医療で治療することは、誰にとっても望ましいことです。
ですが、ひとたび金儲けの手段に利権を使われると、一部の人にとって利益となり、そのほかの人たちにとっては損となってしまいます。
生活保護費と医療費負担は切り離して考えるべきで、そうした仕組みを作ることにより、患者と医療機関の間に生まれている、奇妙な利権を断ち切ることができると思います。

そして、それをすることが、不要な医療、あるいは投薬を防ぎ、真に必要な人への医療に割り当てられるでしょう。
生活保護を中心に考えていますが、母子家庭にもあてはまることであり、こうした福祉と医療との利権の問題は、改善の余地が山ほどあると思います。

利権を生み出す温床となる制度がある限り、医療機関においてその利権を有効に活用しようという考えが生まれてしまうのも、ある意味、無理からぬ話だという気もします。
その分、法制度をしっかりして、そういった抜け穴的な利権が発生しにくい土壌をつくらないといけないでしょう。

これからますます高齢化が進み、医療費の増大は確実になるのですから、早いうちに対策を取っておくことが大事です。
医療機関においても、今一度医療の利権というものに対し、謝った認識がないかどうか、考えてみる時期に差し掛かってきているのではないでしょうか。
法とともに見直すことで、改善されると思います。